決算説明資料の作り方~実践編②事業説明

目次


前回までのおさらい


前2回において基本編では決算説明資料の全体像、実践編①では決算ハイライトについてお話ししました。
全体像では資料の構成や、作成時に意識すること、実践編①ではそのスライドで意識すべきことなどを書いておりますので、是非一度ご覧ください。

それでは、今回は実践編②として事業説明の作成ポイントを解説していきます。

前2回において基本編では決算説明資料の全体像、実践編①では決算ハイライトについてお話ししました。
全体像では資料の構成や、作成時に意識すること、実践編①ではそのスライドで意識すべきことなどを書いておりますので、是非一度ご覧ください。


それでは、今回は実践編②として事業説明の作成ポイントを解説していきます。

事業説明とは


トヨタやソニーならば知らない人はいませんが、上場会社は2025年7月現在、約4000社あります。
全ての会社の事業を正確に理解できている人はいません。
加えて、トヨタやソニーも幅広く事業を展開しているので、正しく投資家に自社の事業を理解して投資してもらうためには
会社からの発信が不可欠です。(決算説明資料だけでなく統合報告書などを利用している場合も含む。)

以下のような内容を説明することで、投資家に自社の事業を理解してもらいます。
事業の全体像:実践編①でもお話ししましたが、投資家は多くの企業に興味があり、時間がありません。
          1スライドで全体像を端的に理解できるページを最初に記載し、事業の魅力を伝えます。
個々のサービス説明:全体像から個別のサービス説明に進みます。サービスごとの強みを伝えましょう。
市場規模:省略している会社もありますが、特に新興市場では投資家もその規模を理解できていません。
       市場全体が成長しているならば、必ず入れましょう。
競争優位性:この点が一番大事です。決算説明資料では当期着地見込や来期の計画などを記載しますが、
        それらを達成できる蓋然性を投資家は知りたいです。
        「なぜ当社は成長できるのか」を端的に記載しましょう。

事業説明の作成例


【スライド解説】(架空のサービスを記載しています。)

  • どんな業種(システム開発会社)か分かるように上段のコメントを記載。
  • 競争優位性でも記載する開発力をアピール
  • 既存製品の全体像の説明をしながら、及び新規システムの開発に取り組んでいることをアピール。
    主力製品とシナジーのある開発であり、獲得チャネルの増加も想起。

【スライド解説】(会計システム以外の説明は本来別スライドを作成することを前提としておりますが、省略しています。)

  • ここでも強み(競争優位性)を意識したサービス説明を記載。Ex.AI、開発力、システム連携など
  • 注意としては、営業資料と同じスライドを利用する会社もありますが、私はお勧めしません。
    投資家と潜在顧客は全く違います。そのため発信すべき内容も大きく異なることはご理解いただけると思います。
    例えば、営業では顧客に対するメリットを伝えますが、投資家向けには市場における強みを記載する、など。

【スライド解説】

  • TAMを記載し、どれだけ当社の成長余地があり、魅力的な市場で開発をしているかをアピール。
  • 市場がまだ成長していれば、単年の実績だけでなくそれぞれの市場の成長見込も記載できるとGood!
  • TAMにおけるシェアなどを記載することもあります。
    まだシェアがかなり低いのであれば、他のサービスや製品からリプレース出来る理由なども記載できるとGood!

【スライド解説】

  • 今回は表を用いて競合他社との比較での競争優位性を記載しました。
    TAMの流れに合わせて、まだまだシェアが低い理由(後発のため)を説明しながら、他社からリプレース出来ることを
    想起してもらうため
    にこの作りとしました。
    ただし、少し攻撃的な記載ではあるので、他にも自社の強みをストレートに記載する方法や、
    他社には模倣できない(Ex.参入障壁がある)ことをアピールする方法などが考えられます。
  • 競争優位性を築く源泉まで記載できるとよりGoodだと思います。
    今回の例では「エンジニア採用が内製化出来ておりリファラルで優秀な人が集められている」、
    「AIに関して大手と共同開発を行っている」など。
    これらが模倣しにくいものだと、競争優位性を維持することが想起出来るためGood!

【補足】

  • 「投資家には何も当社の事前知識がない」と仮定して作成するくらいがよいかと思います。
    社員は自社のことを隅々まで理解していますが、投資家は全くの外部者です。
    専門用語を極力使わない、説明を省略しない、などは読みやすさに影響すると思います。
  • 会社知名度が低い会社は、決算ハイライトより前に事業説明を先に持ってきても良いかと思います。
    特に上場直後の会社については、まだまだ事業の理解が無いのに数字だけ比較されて評価されると
    中々株価がついてこないと思います。

今回のまとめ


いかがでしたでしょうか。
今回は4スライドだけでしたが、実際にはもっと多くのスライドになると思います。
「市場におけるポジショニング戦略」や「成長投資」なども含めることもあります。
競合他社のものと見比べながら、是非丁寧に自社の競争優位性を考えて、作成いただければと思います。

当社では決算説明資料の作成を承っております!部分的な依頼も承ります!
(今回はAIで前提をさっと作成したため、資料のディテールが詰められていませんが、もっとこだわって作成します!)
また、自社で作成しているが壁打ち相手が欲しい会社様も、お声がけいただけたら最短当日で回答差し上げます!

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