決算説明資料の作り方~実践編①決算ハイライト

目次


前回のおさらい


前回では基本編として決算説明資料の全体像をお話ししました。
資料の構成や、作成時に意識することなど書いておりますので、是非一度ご覧ください。

それでは、今回は実践編として構成するスライドの作成ポイントを解説していきます。

決算ハイライト


資料の「顔」であり、最も見られることが多いページだと思います。
AIに力を借りて10分で見本ページを作成してみました。会社はバックオフィスシステムのSaaSをイメージしています。

【スライド解説】

  • 売上高、営業利益などのPL項目を記載することが多いです。
    前期比較で成長率を見せられるとGood!
  • 顧客数、解約率など、SaaS業界のKPIを記載。
    PLの成長要因を定量的に示しています。この会社は今後の成長も期待できますね。
  • 好調要因ではなぜPL・KPIが向上したのかを説明しています。
    例えば、「マーケティング施策の成功」は顧客数の上昇につながっています。
    来期も継続出来ることまで言えると、同じように成長できることを想起させられるため、来期の成長にも繋がるメッセージにしています。
  • 来期展望では更なる成長に向けて会社としてのアクションを示しています。
    投資家は当期だけでなく、来期以降の成長も考えて投資しますので、ここでもしっかりアピールしたいですね。
  • 1番のポイントは「1ページに収める」ことだと思っています。
    たまに2ページ以上にわたって記載しているところもございますが、あくまで「ハイライト」です。
    物語でいえば導入部。この先を読み進めたいと思うようなワクワク感を持たせるために工夫したいです。
    (今回でいえば、PL>KPI>好調要因と当期業績を簡潔に説明し、来期も成長することをアピールしています。)
    伝えたいことがたくさんあることはいいことですが、後に取っておいてここは厳選した情報だけ乗せましょう。

【補足】

  • このページだけを読む投資家もいることを意識しましょう。
    業績の出来栄えもですが、スライドの出来栄えももちろん大事です。
    最も時間をかけてビジュアルを整え、メッセージは一言ずつ魂込めて作りたいですね。
  • 会社知名度が低い会社は、事業説明を先に持ってきても良いかと思います。
    特に上場直後の会社については、まだまだ事業の理解が無いのに数字だけ比較されて評価されると
    中々株価がついてこないと思います。
    (理想は簡潔な事業紹介とハイライトが一体となったようなスライドですが、
    なかなか情報量が多くなるのでかなり上級なものになるかと。。。)

【例示の会社の場合】
上記は成長フェーズの会社でポジティブなメッセージが打ち出せていて、作りやすかったです。
投資フェーズや業績が下がっている会社では、定量的な情報で勝負せずに、
会社全体から情報を集めて定性的なメッセージを強化していきたいですね。

今回のまとめ


いかがでしたでしょうか。
決算ハイライトだけでもいろんな会社を見比べてみると、個性があります。
是非、時間をかけていろんな会社を参考にしながら、取り組んでみてください!

当社では決算ハイライトも含めて、決算説明資料の作成を承っております!部分的な依頼も承ります!
また、自社で作成しているが壁打ち相手が欲しい会社様も、お声がけいただけたら最短当日で回答差し上げます!

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